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第7回I-HDF研究会
大会長 阿部 雅紀
日本大学医学部内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野 主任教授

 このたび、第7回I-HDF研究会を令和5年12月10日(日)、ソラシティカンファレンスセンター(東京・お茶の水)において開催することとなりました。

 わが国において、HDFは急速に普及し、2021年末には176,601 人であり、維持透析患者全体の50.5%を占めております。I-HDFは2012年に診療報酬に認可以来、患者数は飛躍的に増加し,2021年末にはおよそ48,000人に及ぶ患者数となり、これはHDF患者の28.3%を占め、全透析患者の13.8%を占めることになります。前希釈・後希釈法のHDFとも毎年増加していますが、なかでもI-HDFは増加率が最も高く、高齢者にも広く行われ注目度の高い治療モードとなっています。そのため、すでにMajorなカテゴリーと位置付けられているものと考えます。

 このようなI-HDFの魅力とは何なのか? 透析低血圧の予防、透析中の処置回数の減少、栄養状態の改善、末梢循環の改善など多数の効果が報告されています。濾過治療において、血圧低下やヘモダイアフィルタのファウリングの発生は必然的現象で避けることはできません。これらの血液透析患者にとり、運命的に不可避な非生理的現象に対し、少しでも工夫を加え、抵抗したいという意欲がわれわれのI-HDFに対する共通認識ではないでしょうか。現在、透析患者は多様化しています。透析治療にもそれに応じた多様性が求められ、I-HDFはその特別な一翼を占めることが期待されます。I-HDFは2012年に診療報酬に認可され10年が経過しました。I-HDFは日本が発祥の地です。そろそろI-HDFのエビデンスを世界に発信しても良い時期に来ているのでないでしょうか。

 コロナ禍で学術活動がここ数年、低迷していました。今回は多くの皆様のご参集を頂き、活発な情報交換の場を提供するとともに、I-HDFの魅力を多くの有志に伝えられる機会となるよう努力する所存です。

2023年6月吉日
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